V2HはEV車(電気自動車)から家庭へ電力を供給する日本生まれの技術です。
日本では自然災害や停電のリスクが高く、緊急時に家庭用電源として利用できるV2Hは近年ますます注目を集めています。
また、EV車の導入も日本国内で急速に進んでいます。
EV車の購入を機にV2Hの導入を検討し始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本コラムでは、各メーカーのV2H対応車種についてご紹介していきます。
ぜひ参考にして導入をご検討ください。
上記の表からも分かるようにV2Hに対応している車種はほとんどが国産メーカーです。
前述でお伝えした通り、V2Hは日本発祥の技術です。
自然災害や停電の多い日本だからこそ生まれた技術と言えるでしょう。
海外のEV車がV2Hシステムに対応していない理由のひとつとして、EV車に使用するコンセントの規格の問題があります。
EV車に使用されるコンセントは、CHAdeMO(チャデモ)という世界統一規格のコンセントがあり、
日本では基本的にそれらが使われていますが、普通充電と急速充電では形状が違ってきます。
しかし、海外には普通充電と急速充電の両方を賄えるコンセント形状のものも登場しており、
CHAdeMO規格では使いづらいのが現状です。
さらに、日本は災害の多い国ですので非常時のバックアップ電源としてEV車を使うことを想定しますが、
海外では日本ほど停電が起こる事態もなく、非常時の使用としての優先順位はあまり高くありません。
海外製EV車の購入を考えられていた方にとっては残念なお知らせになってしまったかもしれませんが、
災害の多い日本にとってV2Hを導入するメリットは多くあります。
具体的なメリットを解説していきます。
● 電気自動車を非常用電源として家庭で利用できる
● 家庭用蓄電池より蓄電容量が大きく長い時間使用できる
● 電気自動車の充電時間を短縮できる
以上、3つが主なメリットです。
前述した通り、昨今の自然災害の多さに不安を感じる場面も多くなりましたね。
それらを解決するのにV2Hの導入は大きなメリットがあります。
従来の家庭用蓄蓄電池の平均的な容量は4~12kWhなのに比べて
V2H対応のEV車の容量は、例えば日産リーフで24~62kWhと大容量です。
万が一の非常時にも長い時間電力を使える備えがあると思うと少し不安も和らぐのではないでしょうか。
さらに、V2Hを使ってEV車に充電すると一般的な家庭用コンセント(200V)で充電するより2倍ほど速いスピードで充電することができます。
例えば、40kWhのEV車に充電した場合、家庭用コンセントからだと16時間ほどかかってしまいますが、
最大出力6kWhのV2Hを使用すると半分の8時間で充電できます。
毎日通勤でEV車を使う人にとっては帰宅後、夜の間に満充電になるので大変便利です。
今回のコラムではV2Hの対応車種が限られること、それでもV2Hの導入にはメリットがあることを紹介しました。
ご家庭によってメリット・デメリットを感じる点は異なると思います。
V2Hをご購入の際は各ご家庭に合わせた最適な使い方を検討された上でご購入されることをお勧めします!
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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